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革のメガネケースを作ってみた (コラム#002)

更新日:2021年8月6日

本革のメガネケースを自分で作ってみた。作る過程自体が楽しいものであったし、ケースも愛着を持って長く使うことになるであろう。ささやかながら、「手間暇をかけた」時間の過ごし方をしてみたが、「スローライフ」「脱・経済成長」といったキーワードと少しだけつながったような気がした。(ソーシャル・コモンズ代表 竹本治)

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愛用していたメガネケースがついに壊れてしまった。代わりのものを探してみたが、これというのが見つからなかったので、自宅に余っていた本革の切れ端を使って自分で作ってみた。手作り感満載の素人作品であるが、なかなか気に入っている。


革製品は好きである。革細工を趣味としていた亡母が、昔作ってくれたカバンなどは、今でも大切にしている。自分は、そんな技術を持ち合わせているわけではないが、革を切って、穴をあけて縫うくらいのことはできる。実はiPhoneのケースも、そうやって自分が作ったものを使っている。


2時間ほど汗をかきかきしながら、なんとか完成させられたのだが、製作の過程で、いろいろ工夫して端切れの皮を組み合わせたりすること自体が、実に楽しい時間となった。そして、出来上がったケースも長く使いたいと思っている。しばらくは、市販のメガネケースのお世話にならないだろう。


新型コロナ禍で、人々の日常生活も大きく変わり、自宅で過ごす時間が長くなったが、料理やガーデニングなどが流行しているらしい。身近なところで「手間暇をかけること」を楽しみながら、モノを作ったり、コトを消費したりする機会が増えているのであろう。すべての経済活動が急激に委縮してしまっては、社会は立ち行かなくなるので、そこの塩梅は非常に難しいが、日常生活の中で一人ひとりが時間の充実を図りながら、上手にスローダウンしていくことは、重要になってきているように思う。


本当に小さなことであったが、自分もささやかながら「手間暇をかけた」時間の過ごし方をしてみて、「スローライフ」「脱・経済成長」といったキーワードと少しだけつながったような気もした。

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