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3R+楽ちん=循環型社会(コラム#010)

 プラ新法が4月に施行された。①Reduce(ごみの減量)・②Reuse(再利用)・③Recycle(再資源化)という、所謂「3R」は良く知られているが、循環型社会を早く実現させるためには、一人ひとりが協力することが大切である。協力してもらえるのなら、その理由はなんでもよいのだが、特に、みんなが「楽ちん」「簡単」にできるようにすることは重要である。(ソーシャル・コモンズ代表 竹本治)


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 家庭のプラスチックごみについては、もっと減らせられないものかと前々から思っていたが、「プラスチック資源循環促進法(プラ新法)」が本年4月に施行されて、自分の住む自治体でも、7月から資源ごみとして分別回収をはじめるらしい。

 事業者でも、12種類の品目(フォーク類から、衣類用ハンガーまで)の使用を抑制したり、回収・再利用をしたりすることが義務づけられた。プラスチックを資源として有効利用することや、そもそもゴミになりやすいような使い方を抑制する仕組みが充実することは、大変喜ばしい。

 所謂「3R」という言葉は、かなり浸透したように思う。これは、循環型社会を実現するための3つの主な「方法」――①Reduce(ごみの減量)・②Reuse(再利用)・③Recycle(再資源化)――を説明した用語である。その上で大切なのは、一人ひとりの「協力」――リサイクル等の重要性を意識して、地道に行動していくこと――であろう。



 協力してもらえるのなら、実は、その「理由」はなんでもよい。(1)「循環型社会を作っていくことが大切だから」(①Reason【りかい】:理解・理屈)と思ってくれるのはありがたいが、(2)「自分にとってお得で、何か直接的な見返りがあるから」(②Return【りえき】:利益・利得)ということでもよいのである。そして、(3)「とても簡単だから」(③Readiness【りべんせい】:利便性・楽ちん)というのは、かなり重要な理由になるのではないかと思っている。頭文字はこじつけだが、こちらの「理由」の方も「新3R(?)」としてPRしていってほしい。

 近所のスーパーでは、以前からプラスチック・トレーなどは回収しているので、一定の量がたまるたびに、スーパーまで持っていっている。水ですすいで汚れを落とすことはやっているが、トレーにしっかり貼られている商品のシール(紙の部分)をはがすのは、結構・・・難儀である。人は、面倒なことは、なかなかやりたがらないし、持続可能でもない。プラ新法を機に、「剝がしやすいシール」も是非普及させてほしい。そんな風に、「楽ちん」「簡単」に実現できる循環型社会を一緒に目指してはどうか。

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