竹本 治3 日前4 分官製マッチング・サイト~打つべき対策はそこなのか(コラム#035)東京都では、未婚率を下げるべく「婚活マッチング・サイト」を独自開発し、今夏にも本格稼働させるとのことであるが、こうした官製サイトは民業圧迫になるほか、対象者の広がりにも欠け、少子化対策としてみても力点がズレてしまっており、うまくいかない可能性が高い。
竹本 治5月31日5 分残業時間は測れないのか~公立教育の働き方改革の不思議さ(コラム#034)中教審・特別部会では、教員の働き方改革と処遇改善に向け、「給特法」で残業相当額として定められている「基本給への上乗せ水準」を見直すべきと提言したが、より重要なのは、労働時間をきちんと把握・管理し、「給特法」そのものを見直すことである。(ソーシャル・コモンズ代表 竹本治)
竹本 治4月26日4 分自治体は「消滅」を回避すべきなのか(コラム#033)「人口戦略会議」が『地方自治体「持続可能性」分析レポート』を発表した。人口減少問題を「自治体のサバイバル・ゲーム」に仕立て、少子化トレンドを変えようとしているのは理解できる。しかし、仮に自治体を「消滅」させてでも、広域で密接に協力して、自然減を早期に解決する方がより重要である。
竹本 治3月31日5 分マイナス金利政策解除後の世界(コラム#032)日銀は3月に「マイナス金利政策」を解除した。「脱デフレ(=低成長)は、日銀が主に担う仕事ではない」ということは、世間にようやく理解されてきたようであるが、仮にインフレが深刻化し、同時に低成長が続くこととなった際には、「中央銀行に何を期待すべきか」が正面から問われることになる。
竹本 治2月29日4 分異次元の少子化対策は月々500円で実現できるのか(コラム#031)少子化はいよいよ深刻化している。「結婚しない、子供を産まない」ということも一種の「ノルム」(社会的規範)にさえなってきており、危機的な状態にある。国民負担を増やさないような小規模な対策をとっていては、ノルムは変わらないのだから、もっと激しくインパクトのある対策を打ち出すべき...
竹本 治1月31日4 分不祥事の多発に思うこと(コラム#030)組織的・意図的に行われていた組織の不祥事を減らすためには、①不祥事が明らかになった際に、社会がこれを厳しく制裁すること、②内部者がものを言いやすい環境を作ること、③外部の目をしっかり働かせること、といった常識的なことがやはり重要となる。ソーシャル・コモンズ代表 竹本治
竹本 治2023年12月30日3 分見えないコストと見えざる手~退職金課税制度の見直しに向けて(コラム#029)「退職金課税制度の見直し」は、本年見送られてしまったが、人材が転職しやすいようにするための諸改革は積極的に進め、成長分野への労働移動を促すべきである。(ソーシャル・コモンズ代表 竹本治) ******* 今年も国内外で色々なことがあったが、とくに国内政治では、要職にいた議員...
竹本 治2023年11月30日4 分ドラッグ・ラグと電動キックボード~ライドシェアの今後の展望(コラム#028)UBERを代表格とする「ライドシェア・サービス」の導入に向けての議論がようやく始まった。わが国では、「目先の安全性の確保」を重視するあまり、改革や導入等が遅れることで発生する「目に見えない国民の損失」を過少評価しがちであるが、住民の声なき声をしっかり聴き、関係者の支持を地道...
竹本 治2023年10月31日4 分女性活躍の壁(コラム#027)一定の年収を超えないように就業調整をする「年収の壁」が取り沙汰されて久しい。これが人手不足を招いているとともに、女性の社会での一段の活躍に対してブレーキとなっていることは明らかである。労働時間の多寡や、働き方の違いで割を食わないような制度に早期に変えていくことが重要である。...