竹本 治3月31日5 分マイナス金利政策解除後の世界(コラム#032)日銀は3月に「マイナス金利政策」を解除した。「脱デフレ(=低成長)は、日銀が主に担う仕事ではない」ということは、世間にようやく理解されてきたようであるが、仮にインフレが深刻化し、同時に低成長が続くこととなった際には、「中央銀行に何を期待すべきか」が正面から問われることになる。
竹本 治2023年9月30日4 分今はインフレなのか、デフレなのか(コラム#026)政府は、ガソリン代への補助などのインフレ対策を積極的にしながら、もう片方では、依然「デフレからの脱却」を目指すべきとしている。日本では、「デフレ」という言葉が、「低成長」をも意味してしまっているが、物価の継続的な下落である「デフレーション」と「低成長」とは峻別すべきである。
竹本 治2022年11月29日7 分私見:金融政策の出来ること、出来ないこと(コラム#016 )日本経済の一番の問題は潜在成長率の低下である。日本銀行は、バブル崩壊後、ゼロ金利政策などの非伝統的な金融緩和策を一所懸命やってきたが、金融政策は、車でいえばブレーキにあたるもので、エンジンやアクセルではない。金融緩和だけで潜在成長率自体を引き上げることはできないことは、もっ...
竹本 治2022年10月31日2 分庭の水撒きをして思うこと~賢い財政支出とは(コラム#015 )植木鉢のラベンダーは、枯れやすいので水遣りをしているが、地面に生えているカツラの木はそこまで心配する必要はない。水道代も嵩むので、庭木全体にむやみに「水撒き」はしないようにしている。ガソリン補助金に加えて、電気・都市ガス負担軽減策も実施されるそうであるが、所得制限などによっ...